【後編】リボ払いも債務整理できる? リボ払いが苦しくなった場合の対処法とは

2019年05月31日
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【後編】リボ払いも債務整理できる? リボ払いが苦しくなった場合の対処法とは

平成30年2月には最高裁の発表により個人の自己破綻申立件数が前年比6.2%増で、3年連続で増加していることが報道されています。

カードローンなどでリボ払いを利用されている方は、今一度残高を確認してみる必要があるでしょう。前編では、リボ払いの仕組みや債務整理の方法や種類について解説しました。

後半も引き続き広島オフィスの弁護士が、債務整理の種類や方法から、メリットデメリットについて解説します。

3、リボ払いを債務整理するメリットとデメリット

債務整理は、借金の残高が減額、もしくは返済を免除してもらうための手続きです。リボ払いの返済で苦しんでいる方にとっては非常にありがたい制度であるといえます。

しかし、メリットだけではありません。デメリットもありますので、それぞれを比較した上で検討しましょう。

  1. (1)リボ払いで債務整理するメリットとは

    リボ払いで債務整理をする最大のメリットは、返済から解放されることです。

    どの整理方法を選択しても、現状よりも返済額が少なくなる、もしくは返済不要になります。つまり、返済に充てていたお金を生活費に充当することができるということです。また、返済日にお金が足りなくなるという心配や督促の電話におびえる日々からも解放されることでしょう。日常のストレスが大幅に軽減されるはずです。

    また、弁護士に債務整理を依頼することで、債権者からの督促が止まり、一時的に返済が不要になるというメリットもあります。返済が一時的に停止している期間に、破綻しかけていた生活を立て直し、人生をやり直すことも難しくありません。とにかく苦しい現状から解放されたいと考える方は、債務整理を検討したほうがよいでしょう。

  2. (2)リボ払いを債務整理するデメリットとは

    リボ払いを債務整理する場合は下記のようなデメリットがあります。

    ・ 信用情報機関に債務整理が記録されるためローン契約等ができなくなる
    どの債務整理をした場合も、信用情報機関と呼ばれる個人の借り入れ状況等を記録する機関に5年から10年は債務整理したことが記録されてしまいます。債務整理の記録が残っている方に、金融機関等はお金を貸すことはありません。つまり、債務整理直後にキャッシングや住宅ローンなどを使いたいと考え、申し込みをしたとしても審査が通らず、利用できなくなります。

    また新規のクレジットカード契約や、家電量販店等での分割払い契約、携帯電話の分割払いなどもできなくなってしまいます。5~10年間はどこからもお金を借りることはできません。すべて現金で支払う必要があります。

    ・ 債務整理をしたクレジットカード等は即座に使えなくなる
    当然ですが、債務整理の対象となったクレジットカードはすべて使えなくなってしまいます。まったく使っていないクレジットカードであれば、一定期間は使うことができますが、クレジットカード会社が信用情報機関の情報を照会した時点で、利用不能となるでしょう。

    任意整理の場合は、整理する債務を自分で選ぶことができます。「一部のクレジットカードのみ整理しない」という選択も可能ですが、任意整理後は信用情報機関に任意整理したという情報が掲載されてしまいます。結果的に、利用不能となるでしょう。

    ・ 更新ができなくなる
    任意整理の対象にしなかったカードをしばらく使えていたとしても、カードには「更新」期限があります。その段階でクレジットカード会社は信用情報機関の情報を照会するでしょう。したがって、更新ができない可能性が非常に高いです。

    これらのデメリットは大きいように思えますが、リボ払いの返済から解放されて、生活費が確保できるようになればクレジットカードや借金は不要になります。大きなデメリットとはいえないでしょう。

    ただし、近い将来家や車を購入する計画がある方は、債務整理の履歴が登録されているためローン審査に通らず、人生設計に大きな影響を与えてしまう可能性が考えられます。慎重に検討してください。

4、債務整理は弁護士に相談すべき3つの理由

債務整理は多くの方が弁護士に依頼しています。弁護士に依頼すると費用がかかりますが、なぜ弁護士に依頼するのでしょうか。ここでは債務整理を弁護士に依頼する3つの理由を解説します。

  1. (1)すべての手続きを行うことができる

    弁護士は、任意整理だけでなく個人再生や自己破産などすべての手続きを代行することができます。弁護士以外にも、司法書士なども債務整理が可能ですが、扱える金額に上限があり、司法書士には扱えないため、自分で行わなければならない手続きが発生します。しかし、弁護士であれば依頼した瞬間からすべての手続きを代行できるのです。

    結果的に、改めて弁護士に依頼することになるケースが少なくありません。弁護士であれば、ご本人が時間や手間をかけることなく債務整理が可能です。

  2. (2)依頼した段階で返済と督促から解放される

    個人で債務整理を行う場合、まずは債権者と直接話し合わなければなりません。これは、非常に大きなストレスになると考えられます。対等な立場で交渉することは難しいでしょう。

    弁護士に依頼すると、直接債権者と話をしたり、返済したりする必要がなくなります。一刻も早くリボ払いの返済から解放されたいという方にとっては、こちらのメリットが非常に大きいようです。

  3. (3)債務整理の成功確率が非常に高くなる

    弁護士が債務整理を行うことで、必要書類の準備等に抜かりがなく、また確実に成功できる債務整理方法を判断することができます。つまり、債務整理の成功確率が高まるということです。とにかく早く、借金から解放されたいという方には最適です。

5、まとめ

クレジットカードのリボ払いは、当初は返済額が少なく負担感なく返済できると錯覚します。確かに返済額は少ないのですが、その分実際に返済できている額が非常に少なく、積み重なることで負担が増して生活を圧迫する可能性が高いものです。

現在、返済に苦しんでいる方は、債務整理を行うことで、返済ストレスから解放され生活を立て直すことができます。まずは弁護士に相談することを強くおすすめします。

ベリーベスト法律事務所 広島オフィスでは、リボ払いの債務整理も対応可能です。ひとりで悩みを抱えずに、まずは状況を含めてご相談ください。

  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています